こんにちは。みおママです。
現在は会社でしがない事務員をしていますが、
いつかブログ1本で稼ぎたい!
という大きな夢を持っています。
今回、中小企業診断士さんにキャリアの相談をしてみました!
開業って、よく分からない
みお:
ねぎまさん、こんにちは。
私、いつか開業したいんです!
といっても、「開業って格好良いな」と思ってるだけの低レベルで、全然開業について分かってません。
まだまだ開業するほどの収益も無いんです。
稼いでないうちから「開業したらどうなるんだろう」と考えてばかりいるって、変ですかね!?
ねぎま:
今のうちから開業を意識しているなんて、素晴らしいと思います!
事業者としてセンスがありますね。
近年は早いうちから開業を意識する方も随分と増えているように感じます。
だから、変ではありませんね!
今は様々な働き方がありますから、会社に属さないフリーランスや家事・育児と両立した働き方などで頑張っている方の情報をいろんなところで見聞きするようになったことが大きいと思います。
開業そのものは、極端にいえば「税務署へ開業届を出すだけ」なので、思い切って踏み出せば誰にでも可能です。
ただ、開業する際には色々と損得や自分に合うかどうか、等も考えてからをおすすめしています。
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会社員の副業だから、バレたらまずい。辞めるべきか分からない
みお:
育休中に稼いじゃってるので、正直会社に対して気まずいんです。
復帰するべきか、このまま辞めるかも悩んでます。
ちなみに時短勤務で、給料●万円です。
給料と同じ●万円をブログで稼げれば、辞めてもいいですか?
ねぎま:
会社を辞めるのって、本当に悩ましい問題ですね。
よっぽどブラック企業で「今すぐ辞めたい」ってケース以外は大抵どなたも大なり小なりは悩むものだと思います。
給料と同じだけ稼げれば会社を辞めてもいいかという質問に対しての回答は〇とも×とも言えます。
【会社を辞めるメリット】
メリットは1日24時間、1年365日が全て自分でコントロールできる時間になることです。
ブログに限らず、いわゆる「副業」をかんばろうという方にとってはこのメリットが大きいと思うのです。
今は育休中とのことですが、育休期間が終われば会社に復帰しなければなりません。
復帰後にブログの運営をすることを想像してもらいたいのですが…。
ブログにかける時間は会社の就業時間外ということになります。
就業時間外には家族のこと、自分自身のことをやらなければなりません。
家族の理解が得られるか、がポイントになります。
会社の本業と別にブログも頑張ろうって方は「家族の理解」が問題になりやすいです。
会社をやめてブログに専念すれば、こういった問題はかなり解消されるでしょうから1つの選択肢としては良いですね。
【会社を辞めるデメリット】
デメリットは、なんといっても「安定しないこと」です。
会社を辞めると安定しないというのは、一般的にはお金のことが思いつくでしょう。
開業されると痛感すると思いますが、毎月決まったお給料が決まった日に入ってくるというのは実は非常にありがたいことなのです。
金額面もさることながら額と期日がある程度予測できるというのは普通に暮らしているうえであまり意識しないものですが…。
もし会社を辞めて開業した場合は、収入の額も期日も全て自分次第になります。
いま一般的に使っているクレジットカードでのオンラインサービスの数々は、毎月決まったお給料が決まった日に入ってくるからこそ無意識に使っているものが多いのです。
開業するとクレジットカードが作りにくくなるとかもよく言われる開業のデメリットですが、これも「安定しないこと」に関連する問題ですね。
また、盲点なのが、会社勤めでなくなるということは、仕事とプライベートの境界線があいまいになりがちだということ。
自宅でお仕事ができるので、通勤がない、洋服を意識しないでいい、化粧をしなくていい、というメリット(?)を思いつくのですが、これがかえって難しい問題になったりもします。
私たちは知らず知らずのうちに会社に通勤する、会社で仕事をするという「安定」に慣れています。
自宅は仕事をすることに最適化された環境ではないので、どうしても自分が思った通りにはいかないことも出てきます。
これも「安定していない」というデメリットになるでしょう。
- いつ、いくらお金が入るか分かる
- 仕事とプライベートがハッキリ分かれる
- 仕事環境が決まっている
確定申告はどうなる?
みお:
ふむむむ・・・悩む~!
会社員で給料をもらいながらブログの副収入も得られたら最強ですね!
でも確か、ブログの収入が本職を超えたらまずいんですよね?
開業が、正社員を続けながらできるのかも気になります。
ねぎま:
正社員でも開業はできます。
ただ、会社からもらっているお給料とは別に年間20万円以上の副業利益(売上ー経費)が発生する場合は、ご自身で確定申告を行わなければなりません。
会社が従業員さんの確定申告を代わりに処理してもらう仕組みがありますのであまり意識したことがない方も多いかもしれません。
源泉徴収:あらかじめ税額を予測して給料から天引き
年末調整:年末に税金のプラスマイナスを清算する仕組み
会社員なら、これらを会社がやってくれます。
しかし、副業収入分についてはご自身で別途、売上と経費などを計算して、確定申告をしなければならないのです。
確定申告は自己申告制度なので、自分での管理が必要です。
ブログの収入が本職を超えたらまずい、ということもないのですが…。
仮にそのような規模で稼ぐようになってくると本業のみのときとは違って、所得税額が大きくかわってくることになります。
そして確定申告と連動して住民税も変わってきますよね。
実は、会社に内緒で副業している方がバレちゃうのがこの住民税の増加ですね。
総務課・人事課の職員が気付いちゃったりします。
▼会社にバレずに確定申告する方法はこの記事内でまとめています。
結局、何を目指せばいい?
みお:
さすが中小企業診断士さん!勉強になります。
でも、頭がパンクしそう~!
つまり、私はどうしたらいいですか?
ねぎまさんのオススメキャリアプランを教えて下さい!
ねぎま:
大きく分けで、3つのプランがあります。
- 会社員のまま副業(利益20万円まで)
- 会社に申告して両立
- 会社を辞めて開業(給料の3倍)
1つは、現状のまま会社に内緒での副業を継続すること。
副業も年間20万円以下の利益では確定申告の必要がないため、まずは安定して年間20万円以上を副業で稼ぎだすようになってから開業を検討すればよいでしょう。
副業をやっている方の実に9割が年間利益20万円以下ですから、ほとんどの方は開業、確定申告を心配しないでもいいということになるのです。
2つめは、会社にしっかりと相談をして副業を両立することです。
近年は働き方改革の動きも具体化していますし、新型コロナ禍の影響で従来通りのワークスタイルから変化してきている部分も大きいものです。
また、会社の立場からしますと、従業員が複数の得意分野を持つことや、会社とは違った要素を持つことは、本来歓迎すべきことでもあります。
私の周りでも会社公認での副業両立のケースは増えてきていますから、一度相談されてみてもよいかもしれません。
3つめは、本当に会社を辞めて、開業届を出してしまう。
そもそも今回のような相談をされる方って、ご自身の中で「もしかしたらやれるんじゃないか?」という手応えを感じているケースが多いのです。
そして、手応えがあるってことは、同時に会社勤務との両立がだんだん厳しくなってもきます。
あくまでも個人的な意見になりますが、本業の手取り収入の3倍以上、利益が取れるようになってきたら会社を退職してブログに専念してもいいかもしれません。
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まとめ
みお:
20万円、本業の3倍・・・ふむふむ。
具体的な目標値が出来てスッキリしました!
「開業届はいつでも出せる」そんなユルイものだなんて驚きです。
すぐにでも会社を辞めたいけど、本業がある幸せを噛み締めないといけませんね。
このたびは相談に乗っていただき、ありがとうございました。
ねぎま:
ご自身が今、3つのプランでどれが一番向いているかをよくご検討いただきたいですね。
ありがとうございました。
(追記)
連載の2回目以降は中止となりました。