- ◆筆者の紹介
- ◆ブログの紹介
- ◆特別添削ビフォーアフターの流れ
- ◆添削の概要
- ◆お題「蕎麦に合う食材」
- ◆tanuさん文章1(添削前)
- ◆添削内容
- ◆tanuさん文章(添削後)
- ◆tanuさん本人の気づき
- まとめ
今回、tanuさんに特別に協力いただき、ビフォー&アフターを公開します。
いつもは添削後に記事をリライト(修正)いただくのですが、事前にWordファイルで記事をいただくことにより、この添削を実現しました。
◆筆者の紹介
tanuさん
現役の管理栄養士
アラフィフ、愛猫家
◆ブログの紹介
レシピ、「特別養護老人ホーム」についてのブログです。
◆特別添削ビフォーアフターの流れ
今回限りの特別な流れで添削を行いました。
- みおからお題を出す
「寄稿の記事テーマ」「書いてもらいたい内容」 - tanuさんがWordファイルで作成
みおにメールで送信 - TwitterDMで添削
リライト文をWordファイルで作成 - みおがブログで公開
◆添削の概要
管理栄養士さんにとって、食材を選ぶことはさほど難しくなかったと思います。
実際にやってみて、難しかったと感じるのは3点。
- ターゲットの明確化
- 検索意図に沿った文章
- 文章構成の統一
以下、流れの中で「自分ならどう書くか」想像しながら、ぜひ読んでみてくださいね。
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◆お題「蕎麦に合う食材」
私から出したお題は以下の通りです。
タイトル(仮)「蕎麦に合う食材(栄養)」
序文(ターゲットを意識した文章)①体重を気にしている人
②健康のためなら手間を惜しまない人
③旬を味わうグルメな中高年
④夏は冷たく、冬は温かく食べたい人
◆tanuさん文章1(添削前)
ちょっと長いですが、全文そのまま掲載します。
そばを楽しもう!~管理栄養士おすすめ食材~
昼食は麺類で簡単に済まそう、と思い浮かべる方は多くいらっしゃると思います。
でもせっかく作るなら美味しく食べて栄養も摂れる方がいい、と考える健康志向の高い方も多いはず。
そんな方におすすめしたい食べ方をご紹介します。
そばの栄養
そばの実は精製せずに挽くため米や小麦と比較すると、ミネラル、ポリフェノール、食物繊維が豊富で栄養価が高い食品です。しかし、一般に流通している「そば」は小麦粉の量も多く、「そば粉」の栄養価を見込みすぎてはいけません。「そば」を美味しくかつ栄養価の付加価値をつけるためにも、トッピングにこだわってみるのはいかがでしょうか?
【冬場におすすめの食べ方】
- かけそばに千切りにしたゆずの皮をのせて食べる。七味唐辛子を少量と三つ葉を少量のせたシンプルな食べ方。
→だしをきかせたシンプルなかけそばは、そばの香りも楽しめる食べ方だと思います。トッピングのゆずは冬が旬の果物です。新鮮なゆずは香りもよく、ビタミンCは果肉よりも皮に多く含まれます。また、七味唐辛子は香りも良く、唐辛子に含まれるカプサイシンの効果で血行が促進され身体が温まります。三つ葉も香りがよく、すべてが相まって上品な昼食になると思います。栄養面を補助する目的で、野菜の天ぷらやとり肉の天ぷらなどを添えるととても豪華になります。
- 肉そば
→豚肉を食べやすい大きさに切り、だしで煮ます。そこに切った長ネギをたっぷり加えてだしを作ります。別にゆでたそばにかけるだけでできます。豚肉にはビタミンB1が多く含まれており疲労回復に効果があります。また、ネギ類に含まれるアリシンは疲労回復、血流改善の効果があります。長ネギも冬が旬の野菜です。夏の長ネギと比較し、甘みが増し柔らかく、値段も安くなっています。旬の野菜は一番栄養価が高くなっていますのでおすすめです。
【夏場におすすめの食べ方】
- 夏野菜のサラダそば
→ゆでて冷水で締めたそばの上に、夏野菜(きゅうり、トマト、レタス、揚げナス)をのせて食べます。温泉卵やハム、ちくわ、カニ風味かまぼこなどのタンパク源も添えると栄養バランスもよくなり、ボリュームも増して満足の一皿になります。夏野菜は体温を下げる効果があります。ナスを素揚げすることで食べ応えも出てきます。暑い夏にはおすすめの一品です。
- ねばねばそば
→ゆでて冷水で締めたそばの上に、とろろ、ゆでたオクラ、めかぶ、モロヘイヤ、納豆などをのせて食べます。こちらもサラダチキンや卵焼きなどのたんぱく源を加えて栄養のバランスを整えましょう。食欲が落ちてくる暑い夏場にはもってこいの一品です。オクラやめかぶ、モロヘイヤ、オクラ、めかぶには水溶性食物繊維、山芋には不溶性の食物繊維、納豆とモロヘイヤには両方の食物繊維がバランスよく含まれています。食物繊維は糖の吸収を緩やかにしたり、便のカサを増やして便秘の改善に効果があります。また、善玉菌のエサとなり腸内環境の改善にもなります。また、山芋には消化を助ける働きもあり、夏バテ気味の方にはおすすめの食材です。
まとめ
・そばは精製されずに挽くため、米や小麦と比較して栄養価が高い
・売っているそばはつなぎである小麦粉の割合がそれぞれちがうので気を付ける
・冬は体を温める食材を使い、夏場は体温を下げる効果がある食品を使う
・旬の野菜は旬以外の時期と比較して栄養価が高い
いかがだったでしょうか?
栄養を気にしながら、旬の食材を使用し、お蕎麦のレパートリーを増やしてみましょう。
「蕎麦に合わない食材は特に無い」ということで、合う食材のみを送ってくれました。
◆添削内容
蕎麦の記事、ご協力感謝します!
だいぶ迷われたようですね。
序文、まとめから「どうしよう、何を書こう」という感じが伝わってきます(笑)
文体が優しくていいですね!
生活を丁寧にしている人が読む丁寧な文章になっています!
【タイトル】
タイトルをこれに変えてください。
【管理栄養士が選ぶ】蕎麦に合うトッピング!夏のざる蕎麦・冬のかけ蕎麦に乗せる食材は?
【序文】
蕎麦が好きでよく食べている人をイメージして書いてください。
【本文】
本文がベタ打ちなので、ブログ用に見た目を整えてください。
「昼食」昼食とは限らないので削除してください。
本文になるべく「思います」は使いません。
断定できるところはハッキリ「●です」と言いましょう。
各見出し内(本文)の構成
①食材
②なぜその食材が蕎麦と合うのか、栄養面の情報
③カンタンなレシピ(分量などは不要)
でいきましょう。
すべての見出しの中の本文がバラバラなので、①②③の順番で統一してください。
食材がたくさん出てくる場合は
①食材1、食材2、食材3
②食材1の栄養
食材2の栄養
食材3の栄養
とします。
【記事の方向性】
序文の「そばの栄養」内の文章を、まとめに移して下さい。
蕎麦の知識から始めてしまうのは、この記事では「言い過ぎ」です。
蕎麦の違いや生麺・乾麺の違いは考えず、「食材」のことだけを考えてください。
蕎麦の栄養を語る時は、蕎麦の良さだけを伝えてください。
<ポイント>
私が「蕎麦ダイエット」を決行していた時だったので、文章が「昼食に蕎麦を食べてダイエットしたい人」寄りになってしまっていました。
私が想定していたターゲットを、こっそりここでお教えします。
ブロガーの目的としての「隠れコンセプト」=「隠れターゲット」
- 蕎麦を通販で買うくらいグルメな人
- お金を出せる中高年
- 節約志向でなく、美味しさのためなら手間を惜しまない人
マーケティング的な思考を、どのくらい文章に反映できるか。
単にレシピを紹介するのとは違う難しさがあったと思います。
蕎麦の種類について
この文章を書き始めるころ、tanuさんからこんな質問がありました。
「使うのは乾麺ですか?」
栄養士さんとしては、生麺・乾麺・茹でたて等の違いが気になってしまうようですが、「読者を迷わせる情報」は不要と判断しました。
◆tanuさん文章(添削後)
その後2回目の添削指導をして、私が文章を装飾したのが、投稿記事です。
◆tanuさん本人の気づき
本文の添削もさることながら、記事を公開したときにも、新たな気付きがありました。
tanuさんの紹介欄を見て、ご自身で「人物像が定まってないな」と感じたそうです。
大好きな猫ちゃんの画像を載せてる場合じゃない、と気付き、アイコンを発注することに決めたそうです。
まとめ
- ターゲット設定
- 検索意図に沿った文章
- 文章構成の統一
だけでなく
- 自分の売り出し方
まで気づけた添削となりました。
おしまい
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みおママ☀記事添削する人 (@mioblog20200925) | Twitter
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